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日本小児はり学術大会

先月、日本小児はり学会の学術集会がありました。

「東洋医学からみた小児の診療〜治療は家族全体の課題〜」を奈良県立医学大学大和漢方医学薬学センター特任教授の三谷和男先生の特別公演

「子どもの症状と親子関係」を帝塚山学院大学大学院教授・こども心身医療研究所臨床心理士大堀彰子の教育公演

鍼灸師の先生の臨床公演が3公演、一般口頭公演が5題、3名の先生の小児はり実技体験がありました。

今回の学術大会の議題は 

「親と子と小児はりー子どもの症状と親への視点」

子どもの不調に対して子どもだけではなく

母親(養育者)も同時に治療する、親子セットで心身を整えるというテーマでした。

改善が難しかった子どもの症状にお母さんも一緒に治療していくと子どもの症状に変化が見られ困った症状が緩和されていくということです。

これは母子同服といった漢方医学の考えを鍼灸にも取り入れることを提案されてました。

母子同服とは、同じ漢方薬をお母さんと子どもが一緒に服用する治療法です。

公演された三谷医師や心身医療研究所のドクターたちも母子同服をされていて

小児科や精神科の先生方の中では母子同服治療をされている先生が時々いらっしゃいます。

これを鍼灸治療でも取り入れて

小児はりに来られる子どもさんだけでなく

お母さんにも治療をしている鍼灸院の先生の臨床報告を受けました。

子どもはお母さんが楽しそうにしていると嬉しいし、自分も楽しくなる

お母さんが悲しんでいると子どももしょんぼりしてくる

お母さんがイライラしていると子どももイライラして乱暴になったり怒りっぽくなる

お母さんの心理状態は子どもに大きく影響します。

お母さんの身体を整えて、心と身体を元気にするとお母さんか安定してくるので

子どもは安心して情緒が落ち着き症状の改善が助けられます。

当院でも親子治療をしている方が数名います。

全員私から勧めたのではなく

子どもの治療を見てて気持ち良さそうだから私もやってもらいたくなったと言って治療をするようになった方ばかりです。

こちらからお母さんに治療は勧めることはないです。 

今回の公演では親子セット治療を推奨されましたが

私は逆で

小児はりをして子どもの症状が良くなることで

お母さんの悩みが少し軽くなり

子どもが元気になることでお母さんが元気を取り戻していくのが当院では多いように思います。

子育ては本当に大変です。

小児はりで症状が改善するお手伝いができるよう

今後も勉強を重ねていきたいです。

今回の公演で学んだことはまだ他にもあるのでまたの機会にブログでお話しますね