治療実績

34週の逆子(骨盤位)

20代女性

【 症状 】

34週の終わりで初来院

妊娠初期から骨盤位(逆子)と言われていた。

38週になっても逆子の場合は帝王切開になると病院で説明を受け、帝王切開の日も決まっている。

最近肩こりがひどくなって常に右肩が重い

妊娠の影響で右の腰が痛い

夜中に目が覚めて眠れない

【 治療 】

逆子には昔から逆子のお灸という治療法があります。

足の小指の至陰、足のふくらはぎにある三陰交の経穴(ツボ)と腰にお灸をしました。

患者さんの体調や脈を診てお灸の数や種類を選びます。

同じツボですが、取穴は毎回考えて場所は微妙に変えていきました。

熱さは患者さんに確認しながら

心地よい熱さが経絡を伝って子宮に届くように治療しました。

お腹の赤ちゃんがふんわり動くのをイメージして治療させてもらいました。

2回治療して3回目に来られた時

今まで子宮の下の方で動いていたのがお腹の上の方が動くようになったとおっしゃっていただきました。

患者さんは、

「多分赤ちゃんの足だと思う、前は下の方で蹴られてたのがおへその横で蹴られてる感じがする」

と笑っておっしゃってました。

当院ではお腹の赤ちゃんの状態を確認することはできなく

次の病院の検診が1週間後だったので

もし戻ってたとしても頭位が継続するよう治療は続けていきました。

治療回数は7回、36週目の検診で逆子は治っていると医師に言われました。

帝王切開の予約もキャンセルして逆子の治療も終了しました。

今までも逆子の治療経験は何度もありましたが

28週から34週までの妊婦さんでした。

34週を過ぎると治る確率がグンと下がりますし

逆子のまま大きくなった赤ちゃんは治りにくいと言われているので

こちらの患者さんは無理かもしれないと思いましたし、本人にもそのようにお伝えしました。

時間もないので毎日来院することを条件にお引き受けしました。

患者さんの絶対治したいという諦めない気持ちが強かったです。

毎日治療できたことと、逆子のお灸もいろいろなやり方があるので何通りもやったことが功を奏した良い結果になりました。

肩凝り、腰の痛みと帝王切開になったらどうしようと考えて不安で眠れないというお悩みがありましたが

1回目の治療でぐっすり眠れて肩腰の症状も取れました。

母体が元気になるということもお腹の赤ちゃんに良い影響が出ることに繋がるのだと思います。