坐骨神経痛
先月から坐骨神経痛の患者さんが増えてきました。
坐骨神経痛とは、坐骨神経に沿ってお尻から脚にかけて起こる痛みの総称で、症状名であり病名ではありません。
坐骨神経痛の原因として代表的なものは、腰部椎間板ヘルニアと腰部脊柱管狭窄症です。
他には腰椎すべり症、変性側湾症、骨粗鬆症にともなう脊椎骨折、梨状筋症候群、内科疾患などがあります。
加齢と共に現れる疾患が多いので病院でも完治が難しいようです。
病院で処方された痛み止めを飲んでもブロック注射をしても効かなかったとおっしゃる方が
杉原鍼灸院に来られます。
痛みの程度、痛む場所、しびれの有無を確認して鍼をします。
一回で痛みが止まる方もいますが、毎週通ってやっと良くなった方もいます。
もともとの原因となる疾患の程度によって変わりますが
鍼灸をすると痛みは緩和されてきます。
普段は鍼の刺入は浅く、深く刺すことはあまりないのですが
坐骨神経痛に限っては腰から臀部、太ももにかけて治療するので
奥まで鍼を進めていきます。
ただ、患者さんの体質、体型によって鍼の長さ、鍼の進め方、深さ、手技も変えて治療しています。
鍼を深く刺す前にはその都度皆さんに聞いていますが
昨日来られた40代女性の患者さんは怖がりで
「 少し深く鍼入れてもいい?」って聞いたら
「 イヤーーー!!!! 」
とおっしゃったので
「 少しずつしか治らんでもいいの?」
と言ったら
「 毎週来ますから」
と、おっしゃるので
優しい鍼で少しずつ治していくようになりました。
といっても
鍼灸治療をすると全身がよくなるので
坐骨神経痛だけに効くのではなく
生理痛、肩こり、イライラも取れてきます。
また、疲労回復の力もアップするので身体が元気になり
自然に坐骨神経痛も改善されてきます。
患者さんには少しずつと言いましたが
そんなにはかからず良くなっていくと思います😊

